様々なプロジェクトに関わってきたことで考え始めていること。

年末年始に休日出勤しすぎたこともあり、今年は年度末なのに休みが多い。そんな3月は今までやってきたプロジェクトを色々と振り返る良い機会になっている。これまでのプロジェクトについて色々と振り返る。

多様な視点を掛け合わせられるようになりたい?

大学時代から取りあえず先ずは知らない領域でも何でもやってみることを心がけてきた。でも、最初はプロダクトデザイナーになるとしても製品の形とそのインターフェースの両面をデザインできないとなとか、イラストレーターになるとしたら状況に応じてデザインを変えられる柔軟性が必要だなといったイメージだった。そんな考えは、いつしかデザイナーとして何でもできるようになったらどうなるのかなという興味に変わっていた気がする。

そして、大学院ではUXデザインに対してコンテクスチュアル・デザインをベースに幅広い視点で研究し、ロフトワークに入ってからも色々なプロジェクトをとにかく実践しながら試してきた。

そうしてきた現在、本気でこれからどうしたいのか考えてみると、最終的には色々な視点を掛け合わせて、それが新しいことを創造し考えるきっかけになればな、と思ったりしている。

多様な視点を持てるようになることで、創造性が生まれる?

4年間ロフトワークにいると関わったプロジェクトは30件を超えていて、似ている領域、一見全然関係ないと思うが融合できる領域など様々あるように思う。色々なプロジェクトをやってきたからこそ新しい掛け合わせを模索できると良いなと思う。

かつてのブルーノ・ムナーリが、美術家、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、教育者、研究家、絵本作家などといったように。Wikipediaでは「ムナーリには多くの顔があるため、その全体像が掴みにくい。」と書かれているが、人工知能などコンピューターが進化し続けている現在、そんな人こそ求められているように思う。

多様な視点を持っているからこそ創造的になれるだろうし、新たな価値や在るべき社会を創り出せるのではないかと。個人的にはそんなことを信じたい。

もっとスムーズに、効果的に視点を掛け合わせ、自分なりの創造性を身につけたい?

元々の自分は「創造する」ということが多分あまり得意ではないと思う。しかし、様々な領域についてインプットすることで、比較的ロジカルな創造性を身につけてきているように思う。天才的にコンセプチュアルなことを思いつくことはできないので少し地道に思うが、すでに色々なプロジェクトでの積み重ねからプロジェクトの本質に少しずつ迫り、多様な視点で物事を捉え直す訓練が徐々に進み始めている気がする。

数年前は、アートは得意ではないけど、デザインは得意みたいなことを感じながら仕事をしていたが、ロジカルに創造できるようになるということはそういうことなのかもしれない。

ひとまず、今はプロジェクトを精査しながら改めてコアとなる視点を整理して、効果的な掛け合わせ方のフレームを模索中。別にフレーム化が好きなわけではないが、自分の時短になるし、他人の教育や時短にもなると思う。GWくらいまでにはある程度整理したい。。。